ツールは?コンテンツは? オウンドメディア構築の基本

オウンドメディア

今、オウンドメディア(企業が自社で保有するメディア)を使ったWebマーケティングに、多くの企業が取り組んでいます。自社が保有するWebサイトに、商品のカタログや宣伝ではなく、特定のテーマ領域で読者が興味を持つ・役に立つコンテンツを数多く掲載することで、Webでの集客から、見込み顧客との関係性の構築、さらにファン化やブランディングを目指します。

一方で、「オウンドメディアを構築したいけれど、どんなツールを使ったらいいのか分からない」「どうやって記事を書けばいいの?」と悩まれている方も、多いのではないでしょうか。

今回は、そのような疑問を解決するために「オウンドメディアの立ち上げ方」や「コンテンツ作成のポイント」などを、分かりやすく解説します。

オウンドメディアを構築するツールの選び方

オウンドメディアを構築するためのツールやWebプラットフォームとしては、主に以下の3つがあります。

各ツールやプラットフォームには、メリットとデメリットがあるので、それぞれの特徴を理解したうえで使い分けましょう。

CMS_SNS_無料ブログ

・CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)

「WordPress」などのCMSを使えば、オウンドメディアのプラットフォームを自社で構築・管理できるので自由度の高さが魅力です。サイトデザインや、構成なども自由に決められるので、オウンドメディアを自社のブランディングにも効果的に使えるようになります。

しかし、全て自社で管理・運用する場合は、ITシステム面である程度の技術力が必要になります。不具合などにすぐに対処するためにも、できればITのノウハウやスキルを持った人員を確保しておきましょう。

CMSについての解説は以下をどうぞ

・SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSは、アカウントさえあれば、手軽に始められる点がメリットの1つです。また、コンテンツの拡散を仕掛けやすく、見込み顧客との密接なつながりを作ることも可能です。デメリットは、システムの制約が強く効果測定がしにくい点、運営会社によりリーチ数がコントロールされている点、また何らかの理由によって運営会社が機能しなくなり、コンテンツの管理ができなくなるリスクなどが挙げられます。

したがって、SNSをオウンドメディアのメインのプラットフォームとして使用することは、極力避けた方がよいでしょう。別のプラットフォームをメインにして、SNSは拡散のためのチャネルと位置づけるのが得策です。

・無料ブログ

Ameba Ownd」や「はてなブログ」など無料で利用できるブログサービスは、SNS同様、簡単に始めることができます。記事を執筆・編集する機能も簡単に使えるものが多いので、IT面のスキルが無くてもコンテンツ掲載ページを作成することが可能です。

一方で、無料ブログはシステムの制約がかなり強いので、アクセス解析などの外部ツールなどを連携させて自社のマーケティングに活用することは難しいのが実情です。また、オウンドメディアに自社ドメインが使用できない場合は、コンテンツを蓄積しても、SEO対策にはなりません。

自社のブランディング効果も弱く、ブログの運営会社に自社の資産である「コンテンツ」の管理を委ねるリスクもあります。

結論として、最も理想的なのは「CMSを使ってオウンドメディアのサイトを構築し、SNSを拡散手法として持つ」という形です。「無料ブログだけ」、あるいは「SNSだけ」をメインのプラットフォームにすることは避けましょう。

見やすく・CV率を高めるサイトデザインを目指す

オウンドメディアのデザインでは、気を付けるべきポイントがいくつかあります。

サイトデザインで気を付けるべき4つのポイント

1.ソーシャルメディアのシェアボタンがあるか

記事を読んだ読者が、ソーシャルメディアで共有しやすいように、シェアボタンを設置します。記事の上下など、すぐにシェアできる場所が理想的です。

2.回遊性が高まる構成になっているか

1つの記事を読んだ読者が、サイト内の他のコンテンツへアクセスしやすいデザインを心がけましょう。例えば、人気記事や記事カテゴリーをサイドバーに配置したり、関連記事へのリンクを貼ったりすることで、回遊性を高めることができます。

3.読者登録や資料ダウンロードを促すバナーを設置してあるか

メールマガジン購読の登録フォームや、資料ダウンロードのバナーもユーザーから見て分かりやすい位置に配置します。記事の途中やサイドバーや、記事の下などの場所を使います。

4.モバイル対応がされているか

今は、多くの人がスマートフォンからウェブサイトにアクセスしています。よって、企業のサイトも利用端末の画面サイズに応じてレイアウトが変わる、レスポンシブデザインがおすすめです。

効果的なブログ画面のレイアウトとは?

ブログのレイアウトは大きく3つに分けられます。

ビジネスブログのレイアウトパターン

1カラム型レイアウトでは、記事が中央に配置されていて、他の要素がありません。記事に集中できるかもしれませんが、回遊性が下がってしまいます。

2カラム型は、最も多くのビジネスブログに使われているレイアウトです。記事の左右どちらかに、バナーやカテゴリー一覧など、記事以外の情報が入ります。

3カラム型は中心に記事、左右に1列ずつ、もしくは片側に2列のサイドバーが入るレイアウトです。情報量が多い、もしくは多くの広告を掲載したいサイトは、この形を採用しています。

以上の点に配慮しながら、ブログのデザインを考えてみましょう。

オウンドメディアのビジュアル戦略

オウンドメディアでは、ビジュアル戦略も欠かせません。ある調査では、マーケティング担当者の95%が「画像は、Webマーケティングにおいて画像は非常に重要な要素である」と答えています。

参考:The importance of visual content in your marketing strategy (and how to deliver it effectively)

オウンドメディアにおいて、最も良い方法は、オリジナルの画像を使用することです。ストックフォトサイトで入手できる画像も便利ですが、自社オリジナルの画像ではないので、ブランディング効果は期待できません。

コンテンツ(記事)の作り方

コンテンツの企画はどうやって作るのか?

発信するコンテンツには大きく分けて4つの型があります。

1. エバーグリーンコンテンツ

これは、「流行に左右されない、常にみんなが知りたい情報」のことです。例えば、「効率的な英語学習の方法」や、「社会人が知っておきたいビジネスマナー」などです。何かの使い方や作り方などの「ハウツー記事」もエバーグリーンコンテンツになります。

2. トレンド型コンテンツ

これは、最新のトレンドを網羅するためのコンテンツです。多くの人が興味を持つような情報を発信するので、見込み客へも効果的にアプローチできます。その業界で話題になっているキーワードを、コンテンツに盛り込みましょう。また、今話題になっているトピックを取り上げることで、ソーシャルメディアで多く拡散される可能性もあります。

3. 課題解決型コンテンツ

これは、「顧客の課題を解決するためのコンテンツ」で、オウンドメディアで非常によく見られるテーマのコンテンツです。例えば、「検索画面で上位に表示されるには、どうすればいいのだろう?」という顧客の疑問に対して、「検索順位を上げる! 効果的な3つのSEO対策」というコンテンツを発信します。顧客の疑問や不安を解消するようなコンテンツを提供することで、顧客からの信頼を得ることができます。

4. 興味深堀り型コンテンツ

1つのトピックに対し、より深堀りした専門的な内容を提供するコンテンツです。例えば、ある商品やサービスを紹介する際に、最初から自社の製品を載せるのではなく、業界の動向や市場分析のレポートなどを掲載します。

そして、その後に課題を提示し、最後に「自社の製品がその課題をどう解決できるのか」を紹介します。「トレンド型」や「課題解決型」でニーズが高いトピックを選んで、「興味深堀り型コンテンツ」でより専門的な内容を紹介するのも、良い方法です。

記事の書き方5つのポイント

企画が決まったら、次に記事を実際に書いてみます。ここでは、記事作成のときに気を付けるべき5つのポイントを紹介しましょう。

1. まずはとにかく書いてみる

初めて記事を作成するときは、「上手く書かなくては」と思ってしまい、文章が進まなくなってしまいます。校正は後でいくらでもできるので、初めは思いついたことを、とにかく文章に書いてみましょう。

2. ピラミッド構造に沿って文章を書く

分かりやすい文章の特徴は「論理の構造がはっきりしている」ことです。

ピラミッド構造に沿って文章を書く

上記の図のように、「一番伝えたい主張(結論)→なぜそう思ったのか?(根拠)→それを裏付ける具体的な根拠(A1~B2)」というピラミッド型の構造を意識して書いてみると、分かりやすい文章構造になります。

3. 読者の心をつかむのは「ジェットコースター型」

Webメディアの読者は、とても短気で移り気です。一度ページを開いた読者を離さないためには、「スタート直後に盛り上げ(印象的なエピソードなど)、本文は一気に読ませて、気が付いたら結論にたどり着いていた」という、ジェットコースターのようなスピード感が必要です。

4. 思わず読みたくなるようなタイトルを付ける

コンテンツ作成において、タイトルは非常に重要です。内容すべてを語るのではなく、適度に読者が気になるようなタイトルをつけましょう。

5. 常に「顧客目線」を意識する

最も大切なことは、常に「顧客目線」を意識することです。ペルソナの情報ニーズに合うコンテンツ、読者が知りたいと思うようなコンテンツの制作を心がけましょう。

まとめ

オウンドメディアを正しく運用して、顧客に対して適切なタイミングで必要な情報を提供することで、密接な信頼関係を構築することができます。今回紹介したポイントを参考にして、効果的なオウンドメディアの構築に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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