SNSマーケティングに潜むワナ ―コンテンツハブを持つ重要性とは?

コンテンツマーケティング

こんにちは、マーケティング部のリサです! 

今回は、自分のコンテンツハブを持つことの重要性についてお話しします。

今や多くの企業がFacebook、Twitter、Google+などを活用したソーシャルメディアマーケティングに取り組んでいます。

しかし、自社のプラットフォームを持たずにソーシャルメディアにすべて頼っているとしたら、それは非常に危険な状態です。
手軽に始められてユーザーとのコミュニケーションも取れるソーシャルメディアは、一見メリットの方が大きいように感じますが、なぜ危険なのでしょうか?

ソーシャルメディアは毎日ルールが変わる?

ソーシャルメディアのプラットフォームは、ルールが毎日のように変わります。広告に基づいたビジネスモデルを持ち、ユーザーではなく株主に対して責任を持っています。そのため、自分の利益を増やすために常にルールを変えてしまうのです。

昨日まであった機能が今日突然なくなり、せっかく築きあげたコミュニティがまるごと消えてしまうかもしれません。

もし、あなたの会社がWebサイトや自社のコンテンツハブを持たずにソーシャルメディアだけでメッセージを発信し、ユーザーとコミュニケーションを取っていたら……。

突然変わってしまうルール変更に対応できず、ユーザーごと失ってしまう危険性があります。

オーサーシップの廃止により過疎化したGoogle+

Google+の過疎化は分かりやすい例ではないでしょうか。

GoogleオーサーシップはSEOに影響するといわれ、多くのマーケターやウェブマスターが費用とリソースをかけてGoogle+にプロフィールを登録し、コミュニティをつくりました。

しかしその後、GoogleはGoogle+によるオーサーシップを廃止、また、Google+の開発チームを解散し、ソーシャルメディアの専門家たちが以前から予想していた「Google+の死」。が確認できました。

Google+だけでコンテンツハブをつくっている人たちにとって、この事件は大きなショックでした。費用は無駄になり、ユーザーはどんどん減ってしまい、自分のコンテンツも消えてしまう。ユーザーとのコミュニケーション手段を失い、どうにもならない状況です。

Facebookのポスト配信のユーザー到達は100%から3%に減る

2015年9月にFacebookのノート機能がリニューアルされ、Facebookのなかでブログのようなコンテンツをつくることが可能になりました。便利になっていく一方で、Facebookのビジネスページのオーガニックリーチは急落しています。

3年前、企業のページからコンテンツを配信すれば必ずフォロワーのフィードのなかにコンテンツが表示され、フォロワー100%にコンテンツが配信できました。ですが、現在フォロワーのフィードに表示される平均割合はわずか3%です。

なぜでしょうか? 

それには2つの理由があります。

1. ビジネスページのコンテンツの急激な増加

Facebookのミッションは世界中のユーザーをつなぎ、それぞれのユーザーに最高の体験を提供することです。
しかし、ユーザーのニュースフィードにブランドのメッセージがどんどんと流れこんでしまうと、もっとも見たい友達や家族のコンテンツが見えなくなってしまい、Facebookの体験の質が悪くなってしまいます。
そのようなことがあると、ユーザーたちがFacebookから離れてしまいますね。Facebookはユーザー離れを防げようとし、最高のユーザー体験を提供するため、ブランドのメッセージを制限しないといけません。

2. Facebookのビジネスモデルの変化

Facebookのビジネスモデルは広告です。

昔のようにブランドがコンテンツを配信して、ごく普通にフィードに表示されている状態では、ブランド側がお金をかけて広告を出す価値をあまり見出せません。Facebookはルールを変更し、オーガニックリーチを下げました。それによって、ブランドは広告を出すしかなくなったのです。

Facebook広告はよくできていて、海外では広告戦略のプラットフォームとして考えられています。お金をかけずにコンテンツがつくれますが、コンテンツが届く確率は下げられています。せっかくコンテンツを配信しても、ユーザーに届かなければ意味がありません。

タイムラインの広告を非表示にする機能を追加したTwitter

Facebookにターゲティング広告が存在するように、Twitterにもターゲティング広告が存在します。広告機能の追加は、ユーザーにとってみれば「ある日突然広告が表示されるようになった」と感じたことでしょう。

興味のない広告が頻繁に表示されれば、ブランドに対するマイナスイメージにつながります。広告の表示・非表示機能や新たなリツイート機能の追加など、こうした機能の変更はおおむね告知されずに行われるか、事後報告です。

まずは自分のコンテンツハブを作成する

このように変化の激しいソーシャルメディアの世界でマーケティングを成功するために最も大切なのは、まず自分のコンテンツハブをつくることです。

自分のブログやウェブサイトでまずは自分のコンテンツを掲載します。そして、それだけではありません。そこでコンテンツの購読者・ユーザーなど、自分のオーディエンスの情報(特にメールアドレス)を得られるようにしましょう。

Facebookで何百人のフォロワーを集めていても、「いいね!」だけではユーザーのメールアドレスは取得できませんから、コンタクトを取る手段もありません。ソーシャルメディアのルールが変わったら、自分のコンテンツだけでなく、ユーザーとの関係性も失う場合もあります。ほかの戦略がなければどうにも対処できません。

自分のオーディエンスを構築することを考えましょう。彼らのメールアドレスがあれば、どんなことがあっても、連絡がとれるからですね。

自分のコンテンツハブをつくって、購読者の情報が取れる仕組みを設置したら、自分のコンテンツをソーシャルメディアなどで配信するのは有効です。ただ、他のチャネルで自分のコンテンツを配信する目的は、そのユーザーに自分のコンテンツハブに来てもらい、自分のオーディエンスになることです。

メールマーケティングはもう廃れているというマーケターがいますが 、そうではありません。インバウンドのツール、ひとつのチャネルとして非常に有効です。メルマガが一番安定しているツールです。それに気づいている人は少ないでしょう。

素晴らしいコンテンツハブでコミュニティをつくった例としてポップスターのレディ・ガガ(Lady Gaga)を始めBtoC企業であるRed BullやBtoBグループのGEが挙げられます。ブランドのオーディエンスのためにウェブサイトやコミュニティサイトを立ち上げ、まずはそこでコンテンツを出し、自分のオーディエンスとの関係を強めます。

SNSは明日なくなるかも……、と万が一の覚悟を

Webサイトもブログも持たず、FacebookやTwitterのみで自社のコミュニティを構築している企業、顧客獲得のツールとしてソーシャルメディアに重きを置いている企業はやばい!

CMIのJoe Pulizziもソーシャルメディアについてこう述べています。「ソーシャルメディアは明日なくなるものと考えてください」と。

まずは自分のコンテンツハブを整えてから、ソーシャルメディアは戦略を持ったチャネルとして配信することを考えてください。

ソーシャルメディアが明日なくなったとしたら……、あなたは大丈夫ですか?